神が人間始祖に戒めを与えたということは。
「しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。(創世記二・17)。
人間が神の完全性に似て神の聖稟をあらわすようになれば、完全な対象として立つようになる。
「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(マタイ五・48)。
このようになれば、自動的に神と完全な授受作用の関係を結ぶようになる。
「その日には、わたしはわたしの父におり、あなたがたはわたしにおり、また、わたしがあなたがたにおることが、わかるであろう」(ヨハネ十四・20)
このときの人間は、常に神のみ旨と一体となり、その考えと行動と生活の中心に神をおいて侍るようになる。